木造SRF工法とは?

木造SRF工法はしなやかな材料による耐震補強工法です。

木造SRF工法は、しなやかなSRFベルトを貼り付ける、人と木にやさしい耐震改修工法です。次のような補強があります。

■基礎補強

鉄筋のない基礎でも、SRFベルトを貼るだけで、鉄筋の入った基礎と同等の性能が得られます。

■壁際貼り補強

構造用合板の釘打ち部にSRFベルトを貼り、釘を増し打ちすることで、耐力が倍増します。

■接合部補強

金物によって補強された接合部は、大地震発生時に接合部の金物で木材が破壊され引き抜かれることがあります。接合部にSRFベルトを貼ることで接合部が破壊から守られ、元に戻ります。

木造SRF工法

SRF工法による木造の耐震補強は、木やコンクリートに穴をあけません

木造戸建て住宅は、阪神大震災のような衝撃的に上下左右に大きく揺れる大地震を受けると土台と基礎の間や、柱と梁の間、また、合板と梁や柱の間の接合部が外れてバラバラになって倒壊します。また、東南海地震のようなマグニチュードの大きい地震を受けると長い時間、何度も揺れるので揺れ幅が次第に大きくなり柱が倒れて屋根を支えられなくなり潰れます。SRF工法による木造の耐震補強は、ベルトを適宜の長さに切って、接合部に貼り付けることで、木材や基礎に穴を開けずに簡単に補強することができますので、接合部がバラバラになることを防ぎます。施工が簡単ですので、全ての接合部に貼り付けることも可能です。また、ベルトを柱や梁に巻きつけて止めることで、大きな力や変形を多数受けても外れず、元に戻る力を発揮させることができます。

  • 東本願寺大虹柱

    東本願寺大虹柱

  • 施工の様子(基礎)

    施工の様子(基礎)

  • 施工の様子(接合部)

    施工の様子(接合部)

  • 施工の様子(際張り)

    施工の様子(際張り)

木造SRF工法による耐震補強工事は人と建物に優しい

「SRF工法」は、ポリエステル繊維製のベルトやシート(高弾性材)を、ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)で、基礎、壁、接合部等に貼り付ける補強法なので、粉塵、振動、臭気、騒音はほとんど発生することはありません。また、接着剤には臭いがなく、シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドを含みません(F☆☆☆☆)。しなやかな高弾性材は、補強箇所が地震で繰り返し変形しても、木材を傷つけません。人と建物に優しい耐震補強工法です。

高弾性材・高弾性接着剤について詳しくはこちら

  • ポリエステル繊維製のベルト(高弾性材)

    ポリエステル繊維製のベルト(高弾性材)

  • ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)

    ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)

SRF工法による耐震補強は、公的機関の技術評価を取得しています

SRF工法による木造建物の基礎、壁、接合部の耐震補強については、日本建築防災協会の技術評価を取得しています。また、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(減災協議会)等、他の機関による技術評価も取得しております。

公的機関の技術評価

木造SRF施工実績

SRFは全国で広く採用いただいています。

費用、お問い合わせ先について

木造SRF工法の工事例についてご案内します。

①新築用心補強事例(詳細はこちら

補強内容 新築用心補強
新築の木造在来軸組構法平屋建物に用心補強として、構造用合板際貼りと梁及び主要な柱の接合部をSRF工法にて補強した事例です。
構造 在来軸組平屋建
床面積 130.01㎡
用途 集会所

②耐震補強事例(詳細はこちら

補強内容 耐震補強
以下の耐震補強を実施した事例です。
  • 既存壁配置のバランスを考えて、構造用合板によるSRF際貼り壁補強を実施
  • SRF際貼り壁補強部の柱頭柱脚接合部をSRF工法で補強
  • 無筋の基礎を補強
構造 在来軸組2階建
床面積 127.69㎡
用途 住宅

助成金について

昭和56年以前建築の木造住宅等については、耐震診断・耐震補強設計・耐震補強工事等の補助金が各地方公共団体において取り組まれておりますので、お住まいの地方公共団体にお問い合せ下さい。

木造SRF工法についてのご質問、ご不明点等がございましたら、お問い合わせフォームにてお問合せください。

◇ お問い合わせフォーム → こちら

木造SRF工法についてさらに詳しく